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(医療事務は資格なしの未経験で転職できる?)
医療事務という仕事には、医師や看護師などとは違って、国家資格が存在しません。
有資格者の集まりである医療機関の中で、資格が無くても働ける数少ない職種です。
以下では、「医療事務として転職したいと思っているけれど、資格なしだと難しいかも…」と不安に感じている方向けに、医療事務として19年以上勤務している私の経験からお話していきたいと思います。
医療事務への転職は資格なしだと難しい?
結論からいうと、未経験の資格なしで医療事務に転職することは十分に可能です。
実際、私は資格なしの状態で医療事務として働き始めましたが、もうかれこれ19年以上も問題なく日々の仕事をこなせています。
>>私の医療事務としての職歴についてはこちらで体験談を書きました
そもそも、実際に医療事務として働いている人の中に、なんらかの資格を持っている人はあまりいません。
採用の書類選考や面接でも、資格なしだからといって即落とされるということもないです。
そんなことをやっていたら、医療機関も事務職人材の確保がまったくできなくなってしまうからです。
このような状況が医療実務の実態ですから、「医療関連の知識がなければ医療事務として採用されない」ということはありません。
未経験者を採用する際は、「知識がなくて当たり前」と割り切って採用する人事担当者がほとんどだと思います。
医療事務として働く人で、資格を持っている人はむしろ少数派
私は異動や転職で複数の医療機関での勤務を経験しましたが、医療事務関連の資格を持っている職員はむしろ少数派です。
専門学校や職業訓練校など資格をとって転職してきている人も中にはいますが、とても少ないのが実情といえるでしょう。
ほとんどの人が、医療事務として働き始める前は普通のサラリーマンやOL、主婦の方です。
また、資格さえあれば即戦力として働けるか?というとそれは難しいでしょう。
資格を持っている人でも、安心して業務を任せられるレベルになるまではそれなりの時間がかかります。
ただし、医療事務に資格は「不要」ではない
「医療事務として働き始めるために資格は必須ではない」というお話をしました。
しかし、私は「医療事務に資格は不要」と言っているわけではありません。
資格を取る過程で得た知識は実務上も有益なものです。
資格を持っている人は「これだけの知識は身につけている」ということを、転職採用の場で客観的に示すことができます。
資格を取るためには一定期間は継続的に勉強をしないといけませんから、「根気よく1つのことを頑張れる人」という評価をしてもらえる可能性もありますね。
医療事務は資格があると給与面で優遇されることもある
また、資格を持っていることによって、給与面で優遇されるというケースもあります。
人事担当者の考え方にもよりますが、場合によっては採用の決め手になるということもあり得るでしょう。
つまり、医療事務にとって資格は「キャリアをスタートするために必須のものではないけれど、持っていれば得をするもの」という性質のものだと考えておくと良いです。
すでに医療事務の資格を持っている方は、胸を張って履歴書に記載してください。
医療事務の資格を取るなら何を取れば良い?
医療事務の資格は、民間の団体が実施しているものが中心です。